シミは予防が9割
シミが目立ってきてから、慌てて美白の美容液をつけたり、レーザー治療をしても、思うように薄くならずにお困りではないでしょうか。それは“美白のお手入れ”を“シミを薄くするお手入れ”と勘違いしていることが原因かもしれません。 実はシミは予防が大切。できてしまったシミのケアでなく、シミが目立つ前の美白ケア“予防”こそがが最も大切である理由を考えてみましょう。 大きな理由は2点、❶ シミは細胞を守るための防御反応であること❷ そもそも美白美容液の有効成分の働きの多くはメラニン色素の生成を防ぐものだからです。
シミは細胞を守るための防御反応
シミのもととなるメラニン色素はターンオーバーのスタートである基底層に10個に1個並ぶメラノサイトと呼ばれる細胞で生成されます。そのメラノサイトがお肌への危険(紫外線、乾燥、摩擦、炎症、ストレス、汚れなど)を感知すると、新しく基底層から生まれてくる細胞の核に帽子を被せるようにメラニン色素を放出します。つまり、本来であればメラノサイトの働きがお肌を防御する役割を担っているのです。 しかし、環境の変化や生活習慣の乱れ、加齢等により、過剰なお肌への危険や不要なメラノサイトの働きが起こり、本来の防御機能を越えたメラニン色素の生成が行われることになります。シミは予防が9割というのは、肌への危険を減らすこと=普段のお手入れが肝心。と、いうことになるわけですね。
美白美容液の有効成分の働きの多くはメラニン色素の生成を防ぐもの
厚生労働省が定めた美白における医薬部外品の約20種類の有効成分は❶ メラニン色素生成を抑制(メラニンをつくらせない)❷ メラニン色素排泄を促進(メラニンを残さない)❸ メラニン色素を還元(できてしまったメラニンを無色にする)の3つの効果に分類されます。 実はこのうちいわゆる今あるシミを薄くする❸色素還元の有効成分はビタミンC誘導体のみです。ちなみに、ビタミンC誘導体は❶〜❸の働き全てを満たしている美白ケアには欠かせない存在です。 細胞に危険を感知させないスキンケア、シミが目立つ前から美白美容液を使用することが大切です。また、どんなに気をつけていても真夏はシミが濃くなることもあります。そこでスキンケア、美白ケアをやめずに続けることが大切です。紫外線が落ち着いてくるとともに必ずスキンケアの効果を感じることができますので安心してケアを続けてくださいね。
株式会社イプセン
1986年創業。化粧品メーカーとして自社ブランドの化粧品、医薬部外品、健康補助食品、ヘアケア・ボディケアなどの企画・開発・販売を行う。またフェイシャルケアショップBeHouse(ビ・ハウス)(自社商品を使用した独自のフェイシャルエステを提供)を直営並びにフランチャイズ、取扱代理店を含め全国に50店舗以上を展開。